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笠の家

A House in KASA

a house for a family(2 persons)/Sakurai-city Nara Pref./2009/photo_K.Sugino

既存農家の敷地内に建つ長男夫妻のための住宅である。

母屋がアプローチ正面に見えるよう、新しい住宅は奥に引いて配置した。屋敷の「前庭」整備の第一歩である。背後の山裾を含めた地形との関係も重要であった。

インテリアは地盤の段差を利用したスキップフロアとし、豊かな四季の変化を堪能できる住まいとなっている。屋根はいぶし銀色のガルバリウム鋼板、壁は濃灰色のリシン仕上げで、母屋と類似した色調によって一定の調和を図りながら、形態的には現代住宅としての扱いを明快にした。

デザイン系企業に勤めながら実家に戻って農業にも参加するという、次世代の新しいライフスタイルにフィットする住宅となっている。

所在地:奈良県桜井市

主要用途:専用住宅

敷地面積:259.68㎡

建築面積:62.03㎡

延床面積:86.29㎡

規模:地上2階建

主体構造:木造在来工法

施工:ミナミ建設

掲載誌: 新建築-住宅特集'09.10、新建築-住宅特集'12.02

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