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遺伝子の塔
Tower of gene
「タワーアートin通天閣:ヴァナキュラーな電脳都市」展出品作品
2001年、和歌山県の小集落は突然大地ごと約500mの深さまで切り取られて、大阪都心部、通天閣界隈へ運ばれ、高さ540mの巨大な搭として新たな環境と対峙することになる。
土と岩盤の一辺240m角の搭の頂部には、集落の背後の雑木林や斜面上のささやかな段々畑も含まれていた。
− 中略 −
この物語は原則として完結することがない。
人間の創造物である集落の遺伝子は、「搭」という新たな環境での自然淘汰を経験し、数世紀にわたる「搭」の栄枯盛衰の歴史に関与しつづける。
たとえ「搭」が最終的に死の物体として永遠性を獲得するのだとしても、変貌を続ける「塔」の姿はかつて数世紀にわたって建設され続けた西欧の大聖堂のごとく、人々の記憶の中にとどめられるにちがいない。
− 後略 −
所在地:[会場]大阪 通天閣3階展示ホール
[会期]1995.8.13~27
主要用途:−
敷地面積:−
建築面積:−
延床面積:−
規模:−
主体構造:−
掲載誌:SD'95.10
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