top of page

富士見町の家

A House in FUJIMI-CHO

a house for a persons/Hiratsuka-city Kanagawa Pref./2010/photo_H.Ueda

住み手はひとり。しばしば知人友人が訪れるので、1階は皆で共用できるワンルームのLDKとした。メインテーマは「雨と排水」である。屋根に降った雨をただ迅速に処理するのではなく、魅力的な水の様態として楽しむことはできないかと考えた。

この住宅の屋根に降った雨は、ガルバリウム鋼板の91の谷を流れ、91の雨だれとなって砕石敷きの地表面に落ちる。庭の植栽を潤し、地下に潜り、最後に浸透しきれなかった水が集水枡を経て排水管に向かう。

外壁は素材になるべく手を加えない状態のサイディングである。製造過程で生じる様々な「ゆらぎ」を表情の豊かさとして扱っている。

所在地:神奈川県平塚市富士見町

主要用途:専用住宅

敷地面積:170.83㎡

建築面積:57.10㎡

延床面積:87.02㎡

規模:地上2階建

主体構造:木造在来工法

施工:大同工業株式会社

掲載誌: KANSAI6、SPACE'No.518、

     INAX REPORT vol.4、新建築-住宅特集'10.05、

    リプラン関東vol.3、作品選集2012

bottom of page