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淡路島の家
A House in AWAJISHIMA
a house for a family(4 persons)/Awaji-city Hyogo Pref./2009/photo_K.Sugino
農家のリフォームによる陶芸作家夫妻の住まいである。
屋根裏の物置部屋は、日本各地の伝統的家屋にみられる。この住宅では、それが地形的条件も含めて天守閣のような場所となっていたことを受けて、その四周をガラス窓にして光を入れ、周囲の防風林や瀬戸内海へと視界を開き、周囲の緑の変化を楽しめる快適な部屋に変えた。床・壁・天井の仕上げを杉板で統一されたこの空間は寝室としてつくられているが、様々な利用の可能性がある。
1階では、不適切な場所に増築されていた既存の水廻りを撤去してウッドデッキとし、そこにつながるダイニングキッチンの南面採光と通風を確保した。いわゆる「減築」の効果は大きい。
この計画では「カッコイイいなか」が求められていたように思う。都市の対極の概念が「いなか」だとすれば、多様な地形を持つ日本の国土において、その魅力を引き出すような建築の提案を重ねていくことも私たちの役割だろう。
所在地:兵庫県淡路市
主要用途:専用住宅
敷地面積:-
建築面積:148.17m2
延床面積:188.03m2(内改修面積84.53m2)
規模:地上2階建
主体構造:木造在来工法
施工:総合建築植田
掲載誌:TOTO通信2011 summer no.494、
LIFE&DESIGN vol4、KANSAI6、
SPACE'No.518、新建築-住宅特集'09.10、
Pen4/1号、作品選集2012
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